大学受験サポートコースの役割(塾長ブログ5)

中学生、高校生の皆さんは毎日学校で長い時間授業を受け、
その宿題などにも一生懸命取り組んでいることと思います。
学校の授業と配布されているテキストの学習で
大学受験にも十分対応できるということもあると思います。
また仮に学校の勉強だけでは大学受験に不安が残る場合でも、
1)不足部分は自分で参考書や問題集をやればいいのでは?
2)自分で勉強するのが難しければ、塾のオンライン講座などを利用すればいいのでは?
3)個別の志望校対策には、受験前に塾の志望校別講座を利用すればいいのでは?
と、大学受験全般のサポートをする役割の塾(=「大学受験サポートコース」)に必要性は感じないかもしれません
確かに、1)~3)を自分一人でうまく活用して大学受験を突破できる生徒も一定数いるとは思いますが、
いくら良い参考書や問題集、塾の授業があったとしても、
その活用の仕方によって、効果が出る生徒と効果が出ない生徒に大きく分かれてしまいます
逆に言えば、現在利用しているものの活用の仕方を見直す(より効果的に活用する)ことで、
勉強の歯車がうまくかみ合い、成績が向上していくということも大いに期待できます。
(私自身は、大学受験に一度失敗をし浪人生活を始めたばかりの4月に、
 予備校の授業で講師が話してくれた勉強法のアドバイスが全ての勉強の歯車がかみ合うきっかけとなりました。)
この大学受験サポートコースで重点的にサポートするのは、
「大学受験対策としての問題集・参考書を利用した自立学習をいかに効果的に行うか」
という点になりますが、
その他にも、併用している塾のオンライン授業の利用の仕方、学校の授業の効果的な利用法(予習・復習)など、
生徒一人一人の勉強の歯車がかみ合うようなアドバイスを心がけて指導いたします。
では、この大学受験サポートコースで
 
①どのようなサポートするか?
②なぜサポートの必要があるか?
に関して、私自身の大学受験の経験を通じてご説明することで、
この大学受験サポートコースの役割をご理解いただければと思います。
【大学受験に向けて重要なことは、「学習の相談」ができる環境を用意すること】

大学受験を通じて私に一番足りていなかったものは、「学習の相談ができる相手」だったと思います。
高校時代、私は学校の授業の予習・復習に加え、自分で購入した参考書・問題集で勉強をしていました。
(一部塾にも通いましたが、その詳細はブログ「塾長の勉強遍歴」をご参照ください。)
しかし、この独学のやり方では志望校に現役で合格することはできず、
その後1年間の浪人(予備校通い)をすることとなりました。
当時の私は、高校の3年間学習の仕方(参考書・問題集の選び方、教科ごとの勉強法、学習時間・場所など)に悩み続けて、
成長の手ごたえが感じられない勉強を手あたり次第に試していました。
徒労に終わるような効果の出にくい勉強を沢山してしまったこの3年間も決して無駄ではないと思いますが、
そんな当時の自分にも、少し高い視点から勉強の全体像を示し、勉強法のアドバイスをしてもらえるような相手がいれば、
もう少し楽しさも感じられる高校生活を送ることもできたのではないかと今では思います。
当時の私に、勉強を俯瞰できるようになった今の私がアドバイスをするとすれば下記の3点です。
1)受験に情報収集は必須
 
2)勉強法の選択はとても重要(本質的な勉強を目指す)
 
3)成長を感じられる勉強を継続する
以下、この3点について詳しく書いていこうと思います。
1)受験に情報収集は必須
 
大学に進学しても、社会人として仕事をするようになっても、情報収集は非常に重要ですが、
とりわけ受験において情報収集は必要不可欠な要素となります。

 
大学での授業内容、卒業生の進路、入試倍率の動向や選抜方式(AO入試、指定校推薦、一般入試、共通テスト)
などの情報ももちろん重要ですが、私の経験で強調したいのは、
「各大学における科目ごとの問題形式」
「入試の問題形式に合わせた問題集や塾の授業の選択」情報収集の重要性です。
 
私が東大を受験した際の話を具体例として説明します。

東大・文系は二次試験で社会を2科目受験する必要があるのですが、私は日本史と地理を選択しました。

日本史は高校の定期テストでも非常に細かい知識を問われるため、
一問一答の問題集に加え、一般的なマーク式問題集と記述式問題集の3冊を合わせて勉強していました。
一方で東大の日本史では、細かい単語の知識が問われることはなく、
出された資料を読み取りながら、時代ごとの歴史の流れの理解を問われる問題ばかりが出題されます。
 
過去問を解きながら、自分のやってきた勉強では東大の日本史には全く対応できていないことに気づいてはいるものの
どう対策してよいのかわからないまま、なんとなく新しい問題集を書店で探すようなことを続けていました。
(今は東大に対応した問題集も、私の受験当時よりもかなり多く出版されています。)
 
そして東大日本史に関する情報収集が圧倒的に不足していたことを実感したのが入試直前の冬休みのことです。
私は高校時代、学校の授業の予習復習や部活動などで勉強時間の確保も大変だったこともあり、
塾や予備校には最低限しか通わなかったのですが、日本史はさすがにこのままではまずいと思い、
手遅れながら3年の冬休みに東大受験生を対象とした予備校の冬季直前講習を受講しました。
 
この授業では、細かい知識を覚えるのではなく、日本史の流れを理解することに特化して終始授業が進められたため、
このたった数日間の授業の間に、自分で1年間かけて勉強したよりもはるかに、
東大受験に必要な日本史の理解が進んだことが実感できました。
そしてこのような授業を1年間通して受講しながら日本史を勉強すれば、
自分でも東大の日本史に十分対応できる自信を持つことができました。
東大日本史における私自身の情報収集は明らかに時期が遅すぎたと思います。
もっと早くから積極的に自分の足りないものを補う努力をする必要があったとこの時に後悔をしました。

そしてこの反省から、勉強時間の確保や勉強の継続など自分自身の努力は当然必要なものの、
それだけではなく、まずは相手(目指す大学)のことをよく知り、
それに対応した勉強の仕方もしっかりと探していく努力は続けなければならないことを痛感しました。
 
2)勉強法の選択はとても重要(本質的な勉強を目指す)
 
「できるだけ本質的な勉強をし、テクニックに頼らない」
 
この本質的な勉強こそ、勉強を楽しみながら進めて行く上で非常に大事なことだと思います。
私は中学時代から数学が好きで、問題を解くことが楽しいと感じていましたが、
中学の頃は問題をゲーム感覚で解くような、少し幼稚な勉強をしていました。
高校で数学専門の塾に通うようになり、テクニック・公式をただ暗記するのではなく、
数式の意味を考え、できるだけ目に見えるように(自分のやっていることをイメージできるように)
問題を解き進めていくという数学の勉強の仕方を中学数学よりも面白く感じるとともに、
自分の頭を鍛えてくれる汎用性のある学習ができているうれしさ
感じながら数学を学ぶことができていたと思います。
独学で学ぶことはやはり難しいですが、他の教科に関しても、
数学と同じような面白さを感じられるような本質的な勉強をできるだけ心がけようとした
高校3年間だったと思います。

 
3)成長を感じられる勉強を継続する

「これで成長するだろう・・・」
ではなく、
「これで成長している!」
と感じられる勉強をする。
 
「これを1年間継続すれば変わる」
「続けてみればわかる」
 
そう言われても、
「継続すれば力がつき、本当に結果として報われるのか?」
「テキストは良くても、その使い方が良くなくて、このまま続けても成長しないのではないか?」
など、雑念を捨てて勉強を継続することは本当に難しいものです。
この雑念を振り払うために、私にとって効果的だった勉強法は、
英語の精読と速読の学習法のように、

 ① ゆっくり・じっくり進める勉強 (例 精読) 
 ② とにかく速く・多く進める勉強 (例 速読、多読)
 
この2つを同時に進めることでした。
 
英単語であれば2000個の単語を覚えるのに、
①1日10個ずつ長文を読みながらその中に出てくる単語を実際の用例とともに覚えていく
②1日300個ずつ音声CDを聞きながらとにかく音読していく
 (1週間で2000個の音読が終了し、これを何回も繰り返す)
というように①と②を併用します。
 
数学であれば、
①チャート式のように部厚い問題集を1つ1つじっくり解いていく
②1度解いたチャート式の問題や類題をぱっと見て3分ほどで解法をイメージし、
 方針があっているか解答をすぐに見て確認する
といったように勉強を進めると、
①では1問に10-30分の時間をかけたとしても、
②では30分で10問程度の問題にどんどん触れることができます。
このように
①ゆっくり・じっくり進める勉強
②とにかく速く進める勉強
の2つを同時に進めれば、
 
教科の全体像を常に意識しながら、
1つ1つの単元の勉強にも安心してじっくりと継続的に取り組めるようになります。
当塾の大学受験サポートコースでは、
各自の自立学習や塾の集団授業では習得することがなかなか難しい、
上記のような効果が出る学習のコツを、学習の伴走者として寄り添いながら、
じっくり​お伝えしていきたいと思います。